室町時代、永和4年(1378)に四条大宮に創建。
文明15年(1483年)には足利義尚の命により二条衣棚に移転し、
戦国時代は妙顕寺と同様に大規模な敷地をもっていました。
国宝「洛中洛外図屏風」にもその広大な建物が描かれています。
信長の時代までは13代将軍足利義輝、織田信長、伊達政宗など様々な人物の宿所になっており、
千利休による茶会も開かれておりました。
中でも織田信長の一番の定宿であり、
信長が京都に来た20数回のうち18回の宿泊をここ妙覺寺でしています。
信長のイメージである本能寺には実は3回しか宿泊していません。
その3回目に本能寺の変が起こったのです。
本能寺の変の際、妙覺寺には信長の長男信忠が宿泊していました。
天正11年(1583)に豊臣秀吉の洛中整理命により現在地へ移転。
現在も国指定重要文化財の盂蘭盆御書や、狩野派が扉絵を手がけた華芳堂(※京都府指定有形文化財)、趣の異なる3つの庭園など数々の見どころがあります。
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